年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 40 | 109 | 85 | 140 | 211 | 317 | 651 | 1,202 | 1,102 | 375 |
全体でみると高齢化の影響で60歳以上の患者さんの頻度が多く、全体の80%近くを占めています。
年齢別に傷病の頻度を見てみますと、10歳以下では肺炎などの呼吸器系疾患の頻度が著明です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 48 | 15.65 | 2.08 | 64.4 |
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 | 12 | 24.58 | 0 | 80.75 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 11 | 18.45 | 18.18 | 82.36 |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 | 10 | 38.7 | 0 | 77.8 |
130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫 | 8 | 27.75 | 12.5 | 83.63 |
【糖尿病代謝内科】
発症直後の比較的軽症の糖尿病から、合併症を併発した糖尿病まで、幅広く診療しています。特に、2週間コースの教育入院やインスリン導入に力を入れており、毎日糖尿病教室を開いています。病気のことがよくわかるということで、患者さんから良い評判をいただいております。合併症をもった進行した糖尿病については、紹介のあった場合、できるだけ早期に入院して頂き治療すると同時に、合併症がそれ以上進行しないように努めています。退院後は紹介元の先生に治療して頂きます。併診希望患者さん用に地域連携パス外来を行なっています(毎週 金曜日)。甲状腺治療では、バセドウ病や甲状腺腫瘍などの検査、治療を行っていますが、腫瘍の場合、耳鼻科や外科と協力して手術を行います。
【血液内科】
血液疾患全般、各種感染症、不明熱、膠原病など。対象疾患の性質上、土曜日、日曜日も病棟回診を行っており、刻々と変化する患者さんの病状に対してタイムリーな治療を行なっています。
◾️消化器科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 44 | 11.94 | 2.27 | 71.39 |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 40 | 10.85 | 0 | 63.4 |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 | 29 | 11.41 | 3.45 |
74.17 |
060210xx9910xx | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 24 | 11.67 | 0 | 73.04 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 24 | 20.92 | 4.17 | 82.88 |
腹部超音波検査を年間約3,000件、上部消化管内視鏡検査を約4,000件、下部消化管内視鏡検査を約1,000件、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)を約150件、腹部血管造影検査を約50件行っています。検査は原則予約制ですが、患者さんのニーズに応えるため当日検査も可能な限り行っています。オリンパス社製の最新鋭の内視鏡機器を導入しています。また、CO2送気装置導入や細径内視鏡も使用し、検査時の苦痛軽減に配慮しています。
外科や放射線科との連携も密で、合同カンファレンスを週1回開催しています。患者さんにとって最適な治療法を選択して頂けるよう、詳細な検討を行った上で、治療方針を決定しています。
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 | 71 | 4.49 | 1.41 | 71.7 |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 | 68 | 3.1 | 0 | 72.22 |
050130xx9900xx | 心不全 | 54 |
20.43 |
14.81 | 81.65 |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 | 35 | 12.63 | 0 | 83 |
050030xx97030x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 | 19 | 15.68 | 0 | 62.63 |
狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心房細動などの不整脈、心不全、本態性高血圧、原発性アルドステロン症などの2次性高血圧、肺高血圧症などの循環器疾患一般の診療を行っています。
また、最近多いとされている睡眠時無呼吸症候群の診断治療も行っています。
◾️小児科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 1 | 7 | 0 | 2 |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 1 | 10 | 0 | 1 |
150070x0xx01xx | 川崎病(2歳以上) | 1 | 11 | 0 | 5 |
山口労災病院小児科は、地域の二次医療機関なので、入院は乳幼児の急性疾患が主です。急性気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症、ウイルスや細菌による急性胃腸炎、気管支喘息発作の入院が多く、平均在院日数は1週間以内がほとんどです。
◾️外科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 49 | 7.82 | 2.04 | 72.94 |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 28 | 18.96 | 0 | 68.57 |
060035xx99x6xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 28 | 4.82 | 0 | 77.57 |
060035xx99x7xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 27 | 5.3 | 0 | 68.63 |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 | 27 | 8.7 | 0 | 67.56 |
当科では、胸部・消化器・循環器・乳腺・小児・一般外科を扱い、年間約500件の手術を行っています。手術に関して、2つのことに取り組んでおり、その一つは、低侵襲化です。近年の高齢化と伴に、複数の併存疾患を有する、あるいは日常生活能力の低下している患者さんが急増している現状において、低侵襲手術を選択肢として提供できることは必須と考えており、胸部外科と消化器外科においては、鏡視下手術、血管外科ではステントグラフト内挿術をはじめとする血管内治療、下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術、乳腺外科では乳房温存手術を積極的に行っています。もう一つは、高い技術を必要とする手術の提供です。高度進行癌や重症虚血肢の患者さんに対して、消化器外科では、血行再建を必要とする膵癌手術や膀胱などの合併切除が必要な大腸癌手術、血管外科では、足関節までの遠位バイパス術を行っています。
◾️整形外科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 147 | 28.35 | 64.63 | 84.76 |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 60 | 24.05 | 45 | 81.53 |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) | 59 | 30.54 | 5.08 | 76.44 |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) | 49 | 28.39 | 2.04 | 70.2 |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 | 34 | 28.35 | 0 | 69.82 |
特殊治療としては、人工関節置換術、関節鏡視下靭帯再建術、関節鏡視下手術(膝・肩・股関節)、軟骨移植術、マイクロサージャリー(切断指再接着術、複合組織移植、各種皮弁術)、脊椎内視鏡手術、脊柱管拡大術、脊椎インストルメンテーション等があります。
◾️脳神経外科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 23 | 21.78 | 17.39 | 71.87 |
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 | 16 | 18.63 | 18.75 | 77 |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) | 15 | 33.33 | 73.33 | 72.47 |
010060×2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 11 | 19.36 | 18.18 | 73.36 |
010230xx99x00x | てんかん | 8 | 5.25 | 12.5 | 54.5 |
◾️泌尿器科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 32 | 16.47 | 18.75 | 78.75 |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 31 | 2.1 | 3.23 | 71.81 |
110070xx03x20x | 膀胱腫瘍 | 27 | 8.41 | 0 | 74.15 |
110420xx02xx0x | 水腎症等 | 23 | 6.43 | 0 | 81.22 |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 | 12 | 7.33 | 8.33 | 57.92 |
◾️産婦人科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 | 6 | 2 | 0 | 35.33 |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 | 5 | 9.8 | 0 | 52.4 |
060250xx97xxxx | 尖圭コンジローム | 3 | 1.67 | 0 | 43.67 |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 | 3 | 10 | 0 | 50 |
120010xx01x4xx | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 | 2 | 16.5 | 0 | 60.5 |
◾️耳鼻咽喉科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 | 24 | 14 | 0 | 34.75 |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 15 | 8.07 | 0 | 49.13 |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 10 | 5.4 | 0 | 68.2 |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 | 9 | 10.11 | 0 | 47.44 |
030440xx02xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 | 8 | 2.25 | 0 | 23.63 |
耳鼻咽喉科疾患全般、中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、咽喉頭炎、めまい、難聴、嗅覚障害などの疾患で入院される方が主となっています。
◾️リハビリテーション科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
010069xx99000x | 脳卒中の続発症 | 5 | 22.2 | 0 | 77.6 |
07034xxx99xx0x | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) | 4 | 19.75 | 0 | 73.25 |
070180xx99xx0x | 脊椎変形 | 3 | 22 | 33.33 | 72.33 |
070341xx99x00x | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 | 3 | 13 | 0 | 59.67 |
070343xx99x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 | 3 | 34.33 | 0 | 68 |
また、地域医療支援病院として、患者さんの立場に立ったリハビリテーション医療を提供できるよう日々努力するとともに、地域連携の一環として、「当院-地域医療機関」との継ぎ目のないリハビリテーションを目指した地域連携パス(大腿骨近位部骨折、脳卒中)の運用を行っております。
◾️歯科口腔外科
DPCコード | 名称 | 患者数 | 自院の平均在院日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
060210xx9910xx | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 1 | 17 | 0 | 93 |
070040xx99x0xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) | 1 | 15 | 0 | 74 |
130100xxxxx40x | 播種性血管内凝固症候群 | 1 | 20 | 0 | 93 |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 1 | 36 | 100 | 95 |
160870xx99x00x | 頸椎頸髄損傷 | 1 | 18 | 0 | 83 |
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
Stage Ⅰ | Stage Ⅱ | Stage Ⅲ | Stage Ⅳ | 不明 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |
胃癌 | 37 | 2 | 5 | 7 | 17 | 12 | 1 | 7,8 |
大腸癌 | 14 | 15 | 24 | 39 | 15 | 70 | 1 | 7,8 |
乳癌 | 14 | 5 | 1 | 5 | 11 | 14 | 1 | 8 |
肺癌 | 13 | 1 | 2 | 20 | 3 | 11 | 1 | 8 |
肝癌 | 4 | 4 | 5 | 0 | 9 | 21 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類 2:癌取扱い規約
現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(Stage)ごとの症例数を集計したものです。がんの症例数を調べることで、その病院がどの程度積極的にがん治療をしているかを知ることができます。また病期分類別にみることで、その病院の診療の幅広さを知ることができます。当院では、化学療法が外来で行われていることから、入院における胃がん、乳がん、肺がんの再発治療が少なくなっています。なお、検査入院においてがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | 10 | 12.9 | 60.5 |
中等症 | 50 | 19.42 | 79.76 |
重症 | 19 | 22.68 | 85.74 |
超重症 | 6 | 44.83 | 82.17 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
患者数が最も多いのは、中等症(重症度1~2)の患者さんとなっております。平均年齢を見てみますと、中等症以上では80歳以上と高齢になっており、成人市中肺炎は高齢になるほど重症になることが分かります。
脳梗塞の患者数等
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率(%) |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 88 | 30.59 | 76.43 | 37.86 |
その他 | 15 | 28.93 | 78.07 | 8.74 |
脳梗塞入院は、発症して早期に入院される患者さんがほとんどです。平均年齢は80歳で、高齢者の方が多くなっております。平均して1ヶ月弱の入院期間で治療とリハビリを行い、発症日から3日以内の患者さんは70%ほどが自宅もしくは施設に帰られ、30%ほどの患者さんが継続リハビリのために後方支援病院に転院されております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 37 | 1.46 | 18.24 | 2.7 | 75.86 |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) | 34 | 2.41 | 12.32 | 5.88 | 73.74 |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) | 30 | 1 | 8.5 | 3.33 | 74.53 |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 19 | 1.84 | 15.37 | 5.26 | 76.58 |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) | 15 | 1 | 9.33 | 0 | 76.53 |
【主な手術】
内視鏡的胃粘膜切除術・内視鏡的胃粘膜下層剥離術、内視鏡的胃瘻造設術、内視鏡的消化管ステント留置術、内視鏡的結腸ポリープ切除術・粘膜切除術、内視鏡的乳頭括約筋切開術・バルーン拡張術、内視鏡的胆道ドレナージ術・内視鏡的胆道金属ステント留置術、肝動脈化学塞栓術、リザーバーカテーテル留置術、肝悪性腫瘍経皮的ラジオ波焼灼術
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 65 | 1.46 | 3.78 | 3.08 | 70.88 |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) | 34 | 4.03 | 10 | 8.82 | 82.09 |
K5461 | 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞に対するもの) | 20 | 0 | 20.45 | 5 | 73.3 |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 15 | 2.13 | 11.93 | 0 | 87.07 |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) | 13 | 0 | 15.91 | 7.69 | 67.38 |
【主な手術】
経皮的冠動脈形成術(PCI)、腎動脈形成術(ステント)、経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的心筋焼灼術、下大静脈フィルター留置、ペースメーカー移植術、ペースメーカー交換術
◾️外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 62 | 0.85 | 7.66 | 1.61 | 67.47 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 38 | 3.45 | 3.92 | 2.63 | 71.87 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 30 | 3.87 | 17.33 | 0 | 69.6 |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 18 | 1.06 | 5.78 | 5.56 | 69.5 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 12 | 1.67 | 4 | 0 | 76.42 |
【主な手術】
胸部外科:肺癌、肺腫瘍、気胸、膿胸、縦隔腫瘍、重症筋無力症などの手術(早期肺癌、気胸、膿胸は胸腔鏡下手術)を行っています。肺癌手術に2003年度からクリニカルパスを導入し、術後7〜10日で退院しています。80歳以上(80〜96歳)の高齢者手術も安全に行われています。
消化器外科:食道・胃・小腸・大腸・直腸・肛門、肝・胆・膵・脾の手術を行っています。腹腔鏡下胆嚢摘出術は5泊6日で治療を行い、単孔式手術も導入し創がほとんど分からないようになっています。EMRの適応でない早期胃癌に対して腹腔鏡下胃切除術、幽門保存手術、噴門側胃切除を行っています。膵頭十二指腸切除術では術後最短で8日で退院可能となり、ほとんどの疾患で80歳以上の高齢者でも術後14 日以内の退院が可能になってきています。
循環器外科:腹部大動脈瘤、閉塞性動脈疾患、下肢静脈瘤、収縮性心膜炎などの手術、深部静脈血栓症の治療を行っています。腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を2011年から開始しています。急性動脈閉塞症には血栓溶解・血栓除去術を、下肢静脈瘤は程度により外来手術、短期入院手術で、レーザー焼灼術は2013年9月から導入しています。閉塞性動脈疾患に対するカテーテル治療を循環器科と共同で行っています。
乳腺・内分泌外科:乳癌・甲状腺癌の手術を行っています。乳癌の診断にエコーガイド下の針生検・細胞診を導入し、早期乳癌には美容を考慮した乳房温存手術、センチネルリンパ節生検を行っています。
小児外科:新生児以外の小児外科手術を行っています。鼠径ヘルニアの手術は1泊2日で行っています(成人では1泊2日から3泊4日)。
◾️整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 117 | 5.17 | 26.93 | 58.97 | 82.15 |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 114 | 3.39 | 26.97 | 4.39 | 73.63 |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 57 | 4.61 | 27.07 | 8.77 | 70.74 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 56 | 4.93 | 19.41 | 60.71 | 82.2 |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) | 50 | 0.98 | 5.04 | 0 | 47.84 |
【主な手術】
骨・関節骨折手術:大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折
関節外科:人工関節、股関節、膝関節、人工骨頭、半月板手術、靭帯再建術、肩腱板再建術
脊椎外科:椎弓切除術、椎体固定術、頸椎拡大術、内視鏡下椎間板摘出術
神経・血管・腱手術:手根管開放術、複合組織移植術、切断指再接着術、バネ指手術、手の腱手術、アキレス腱断裂縫合術
◾️脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) | 16 | 0.56 | 17.06 | 18.75 | 77 |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 5 | 30 | 17.2 | 80 | 81.8 |
K653-3 | 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 | 2 | 5.5 | 33 | 100 | 83 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 2 | 23 | 53.5 | 50 | 71 |
K386 | 気管切開術 | 1 | 10 | 54 | 100 | 82 |
【主な手術】
出血性脳卒中、頭部外傷(慢性硬膜下血腫を除く)、慢性硬膜下血腫、脳室腹腔短絡術、定位脳手術
上位の慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭)において、入院期間は2週間前後となっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 31 | 1.65 | 5.94 | 6.45 | 78.84 |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 29 | 1.59 | 6.28 | 3.45 | 74.62 |
K800-2 | 経尿道的電気凝固術 | 8 | 0.75 | 17.25 | 12.5 | 73.25 |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 4 | 2.75 | 12.75 | 0 | 79.25 |
K7981 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | 4 | 2.75 | 5.75 | 0 | 73.25 |
【主な手術】
内視鏡手術:経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
腹控鏡手術:腎癌、腎孟尿管癌、後腹膜腫瘍や種々尿路疾患
前立腺癌手術、膀胱全摘術+ 尿路変更術などの開腹手術
尿路結石手術:経尿道的膀胱砕石手術、尿管ステント留置術など
その他:尿失禁、骨盤臓器脱手術、包茎など小児泌尿器科手術、陰嚢内容手術、尿道手術ほか一般的泌尿器科手術
泌尿器科の上位手術において、入院期間は1週間~10日前後となっています。
◾️産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 6 | 0 | 1 | 0 | 35.33 |
K877 | 子宮全摘術 | 5 | 0.8 | 8 | 0 | 55.8 |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) | 4 | 3.25 | 9 | 0 | 52.5 |
K889 | 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) | 4 | 1.25 | 21 | 0 | 61.5 |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 3 | 1 | 14.67 | 0 | 66.33 |
【主な手術】
細胞診による子宮頚部腫瘍(特に異型上皮~初期癌)の診断と円錐切除術による治療、膣式手術(子宮筋腫、子宮脱、その他)、腹腔鏡下手術(卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮外妊娠など)
◾️耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 16 | 1 | 12 | 0 | 29.75 |
K3192 | 鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 9 | 1 | 11.78 | 0 | 45.67 |
K318 | 鼓膜形成手術 | 8 | 0.63 | 0.63 | 0 | 23.63 |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 6 | 0.83 | 5.5 | 0 | 44.83 |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 6 | 1 | 6.83 | 0 | 25.83 |
【主な手術】
中耳炎に対する耳科手術(鼓膜形成術、鼓室形成術)、難聴(伝音難聴、混合性難聴)に対する聴力改善手術を得意としています。
耳科手術では耳介軟骨が有用な再建材料となります。これを用いて鼓膜穿孔を閉鎖する際に簡便かつ安全に鼓膜穿孔閉鎖の成功率をアップする方法を開発いたしました。この方法は、聖隷浜松病院、山形大学からも追試がなされ、学会で報告されました。本法での鼓膜穿孔の閉鎖率は97%以上です。
上位の手術について、平均年齢が30~40代と低くなっています。また、入院期間は1~2週間前後となっています。
◾️リハビリテーション科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 3 | 12.33 | 39.33 | 0 | 72.33 |
【主な手術】
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除)、椎間板摘出術(後方摘出術)、脊髄刺激装置植込術等
当院リハビリテーション科は、整形外科と連携を取り、手術を実施しています。詳細については整形外科のページをご参照ください。
上位の手術について、入院期間は20~25日程度となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率(%) |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 2 | 0.05 |
異なる | 26 | 0.62 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 2 | 0.05 |
異なる | 8 | 0.19 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 2 | 0.05 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 11 | 0.26 |
異なる | 0 | 0 |
いずれも他の施設と比較して異常に多いものではないと考えています。ほとんどがDPC病名と入院契機病名が同一である症例でした。つまり、手術・処置などの合併症を主訴として入院され、治療を受ける入院患者さんが多いということです。
手術や処置等については、合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。しかしながら、どうしても一定の確率で合併症は起こり得ます。事前に可能な限り、患者さんに起こり得る合併症について説明したうえで、手術や処置の施行について同意書をいただくよう努めています。
更新履歴
令和4年9月27日
令和3年度病院指標を公表しました。