当科は外科学会外科専門医制度修練施設であり、胸部・消化器・循環器(心臓、胸部大血管を除く)・乳腺・小児・一般外科を扱い、年間約500例前後の手術、がん薬物療法、緩和医療を行っています。他職種を含めた術前・術後カンファレンスを週3回、他科との合同カンファレンスも週1回程度行っています。外来化学療法室を併設しており、年間のべ約1000例のがん薬物療法を行っています。
医師名 | 写真 | 所属学会、専門医等 |
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健康部部長 カワノ カズアキ 河野 和明 | ![]() | 日本外科学会専門医・指導医 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 産業医 検診マンモグラフィ読影認定医 |
外科部長 フルタニ アキラ 古谷 彰 | ![]() | 日本外科学会専門医・指導医 日本脈管学会認定脈管専門医・研修指導医・評議員 腹部ステントグラフト実施医 日本心臓血管外科学会専門医・修練指導医 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実地基準による指導医 浅大腿動脈ステントグラフト実施医 日本血管外科学会認定血管内治療医 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター 産業医 |
外科部長 イノクチ トシヒロ 井口 智浩 | ![]() | 日本外科学会専門医・認定医 日本消化器外科学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 検診マンモグラフィ読影認定医 消化器がん外科治療認定医 日本消化器外科専門医 |
外科部長 イワムラ ミチノリ 岩村 道憲 | ![]() | 日本外科学会専門医 日本乳癌学会専門医 検診マンモグラフィ読影認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会責任医師 日本DMAT隊員・JATEC受講・PTLS受講 JOHBOC E-Learningセミナー2020受講 乳がん検診超音波検査/判定医師 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医 |
外科部長 オノダ マサヒコ 小野田 雅彦 | ![]() | 日本外科学会専門医 日本脈管学会認定脈管専門医・研修指導医 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実地基準による実施医 日本消化器外科学会専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本DMAT隊員 |
外科部長 タケウチ マサヒロ 竹内 雅大 | ![]() | 日本外科学会専門医 産業医学ディプロマ 乳癌学会乳腺認定医 JOHBOC E-Learningセミナー2021受講 |
医師 フクドメ ユリカ 福留 唯里加 | ![]() | 日本外科学会専門医 産業医学ディプロマ |
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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消化器外科 | 小野田雅彦 | 小野田雅彦 | 井口智浩 | 井口智浩 | 小野田雅彦 |
乳腺甲状腺外科 | 岩村道憲 | 岩村道憲 | 竹内雅大 | 岩村道憲 | |
血管外科 | 古谷彰 | 古谷彰 | 古谷彰 | 小野田雅彦 | |
呼吸器外科 | 古谷彰 | 古谷彰 | 古谷彰 | ||
再診(午後) | 加藤智栄 | 河野和明 |
専門分野
胸部外科
呼吸器外科専門研修連携施設であり、肺癌、縦隔腫瘍、気胸、膿胸などの呼吸器外科疾患の診断と治療を広く行っています。手術はほとんどすべて鏡視下で行っており、肺癌では、患者さんの状態によっては区域切除、部分切除などの縮小手術を採用することで低侵襲化を図っています。切除不能な肺癌ではがん遺伝子の変異などの情報をもとにして化学療法を積極的に行っています。
消化器外科
消化器外科専門医修練施設、日本胃癌学会認定施設であり、食道から直腸・肛門・肝・胆・膵・脾の治療と鼠径ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニアの手術を行っています。胆嚢、ヘルニア、虫垂炎、胃癌、大腸癌、肝外側区域切除や部分切除、食道癌、イレウスなどには、ほとんど鏡視下手術を行っています。
循環器外科
日本脈管学会研修指定施設・腹部ステントグラフト実施施設、浅大腿動脈ステントグラフト実施施設、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術実施施設であり、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈疾患、静脈瘤や深部静脈血栓症などの診断と治療を行っています。低侵襲な血管内治療だけでなく、足関節レベルへのバイパス術など高度な技術が必要な手術も行っております。また弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターが常勤しており下肢の浮腫のある患者さんの治療を行っています。
乳腺・内分泌外科
日本乳癌学会の認定施設、乳腺専門研修カリキュラム実施施設、遺伝性乳癌卵巣癌総合診療協力施設であり、乳癌や甲状腺癌の診断と治療を行っております。乳癌の診断にはトモシンセシスを併用したマンモグラフィやエコーガイド下細胞診(FNAC)、針生検(CNB)、吸引式組織生検(VAB)を導入しています。遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)の拾い上げからBRCA1/2遺伝子検査まで行い、陽性の場合には山口大学附属病院の遺伝・がんゲノム診療外来へご紹介し遺伝カウンセリングを実施しております。また陽性の方のサーベイランスとして造影乳房MRI検査も施行しております。早期乳癌には整容性を考慮した乳房温存手術や機能温存および低侵襲なセンチネルリンパ節生検術を取り入れています。オンコタイプDXで術後化学療法の要否を検討することもあります。進行癌に対しては術前化学療法を積極的に行い腫瘍縮小と乳房温存率向上を目指しています。乳房再建は形成外科医と連携しています。
小児外科
新生児を除いた小児の手術(鼠径ヘルニア、虫垂炎など)を行っています。鼠径ヘルニア手術は1泊2日で行っています。
その他
外科・消化器内科・放射線科との合同カンファレンスを毎週1回、外科・循環器内科とのカンファレンスを毎月1回行うことで治療方針や治療上の問題点を共有しています。更に、HCU、外科病棟、手術室、リハビリスタッフと臨床工学技士が参加する術前・術後カンファレンスを、毎週2回行うことで周術期を安全に乗り切る努力をしています。 消火器がんや肺がんの切除不能進行・再発癌症例に対しての化学療法も年間のべ約1,000例と積極的に行っています。
手術動画説明
スタート~1:06
・胸部中部食道癌に対する胸腔鏡、腹腔鏡補助下食道亜全摘 細径胃管胸骨後経路再建 3領域郭清 (胸部操作) 胸膜を切開し、食道を露出、taping。反回神経を温存し、食道枝は切離した。食道を頭側、尾側方向に剥離した後に自動縫合器で縫合切離。
1:06~2:53
・左上葉肺癌に対する完全鏡視下左上区切除 完全鏡視下に左上区域の肺動脈(A3)を結紮切離。
2:53~3:56
・嚢胞性膵疾患(IPMN)に対する完全腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除 ペンローズドレーンを用いて胃を腹側に拳上し、膵前面の視野を確保。後腹膜を切開し、膵嚢胞を露出。上腸間膜静脈と膵との間をトンネリングし、自動縫合器を用いて膵を縫合切離。尾側に向かい膵を剥離し、膵体尾部切除とした。
3:56~5:13
・脾動脈瘤に対する腹腔鏡補助下瘤切除、血行再建術 腹腔鏡下に動脈瘤の中枢側、末梢側で脾動脈を露出、taping。小開腹を置き、瘤切除、脾動脈吻合を行った。
5:13~5:58
・右鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術 腹腔鏡下に右外鼠径ヘルニアを確認。精巣動静脈、精管を温存しながら腹膜を切開し、メッシュ留置のスペースを確保。メッシュを挿入し、縫合固定し、腹膜を閉鎖。
5:58~6:28
・胆嚢結石症に対する単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術 臍を約3cm切開し、ポートを留置。右季肋部よりループリトラクターを挿入し、胆嚢底部を把持。1ポートで胆嚢摘出術を施行。
6:28~6:57
・大腸癌肝転移に対する腹腔鏡下肝部分切除 腹腔鏡下に肝(S3)腫瘍を確認し、超音波凝固切開装置、高周波バイポーラ電極を用い、エコーで肝腫瘍を確認しながら肝切離を進めていった。主要血管は自動縫合器で縫合切離。肝切離面からの出血は高周波モノポーラ電極を用いて止血した。
・NCDの手術治療情報データベース事業について
山口労災病院消化器内科は一般社団法人National Clinical Database (NCD)の手術・治療情報データベース事業(手術例の全例登録)に協力しています。
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