
地域の二次医療機関としての使命が果たせるよう、診療に取り組んでいます。気管支喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどの子どものアレルギー疾患を専門としています。令和3年3月に「やまぐちアレルギードクター」に認定されました。気管支喘息は慢性疾患であり、疾患の本体である気道炎症を抑えるために、継続した治療が必要です。小児アレルギー学会のガイドラインに基づき、個々の患者さんにあった治療法を選択し、QOLの改善、最終的には寛解を目指しています。食物アレルギーの食物経口負荷試験も行なっています。
| 医師名 | 写真 | 所属学会、専門医等 |
|---|---|---|
| 部長 タシロ ノリミチ 田代 紀陸 |
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日本小児科学会専門医 インフェクションコントロールドクター(ICD) 日本アレルギー学会 日本小児アレルギー学会 日本小児感染症学会 日本環境感染学会 |
| 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 新患・再来 (一診) | 田代紀陸 | 田代紀陸 | 田代紀陸 | 田代紀陸 | 近藤圭甫 |
| ぜんそく外来(15:00-16:30) | 田代紀陸 | ||||
| 乳幼児健診 (13:30-14:00) | 田代紀陸 | 田代紀陸 | |||
| 予防接種 (14:00-14:30) | 田代紀陸 | 田代紀陸 | |||
| 午後診(15:00-16:30) 受付は(14:30-16:00) |
田代紀陸 | ||||
食物アレルギー
これまで、食物アレルギーが赤ちゃんに多いのは、消化能力が未熟なため、口から食べた食べ物が十分消化されず、アレルギーを起こす力があるまま腸管から侵入して感作が成立するためと考えられて来ました( 経口感作)。そのため、離乳食開始を遅らせ、特にアレルギーを起こすことの多い卵の摂取を遅らせるように指導されてきました。 しかし近年、「経皮感作」と「経口免疫寛容」という概念が確立してきて、食物アレルギーに対する考え方が大きく変化しました。
経皮感作とは
アトピー性皮膚炎の赤ちゃんに高率に食物アレルギーが合併します。これまでは、アレルギー素因が強いために2つのアレルギー疾患が合併したのだと考えられて来ましたが、近年、環境中の食物が、アトピー性皮膚炎によってバリア障害を起こした皮膚を通して体内に侵入してアレルギーを成立させることが分かってきました。この典型例が少し前に全国的な問題になった「茶のしずく」石鹸による小麦アレルギーです。この石鹸に含まれていた小麦成分が、石鹸の界面活性剤による皮膚のバリア機能低下により、体内に入ってアレルギーを成立させ、小麦を食べるとアレルギー症状を引き起こしました。食物アレルギーに対しては、経口感作より経皮感作が重要であることを認識させるものでした。
経口免疫寛容とは
欧米ではピーナッツアレルギーが多いのですが、離乳期からピーナッツを摂取するイスラエルの子どもではピーナッツアレルギーが少ない、ミルクでも早く開始した方が牛乳アレルギーが少ないなどの報告があります。このように口から食べることで、免疫抑制が誘導され、食物アレルギーの発症を抑える効果を経口免疫寛容と言います。
日本小児アレルギー学会の鶏卵アレルギー発症予防に関する提言
2017年6 月に、日本小児アレルギー学会が医療関係者向けに「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表しました。
・ 鶏卵アレルギー発症予防を目的として、医師の管理のもと、生後6か月から 鶏卵の微量摂取を開始することを推奨する。
・ 鶏卵の摂取を開始する前に、アトピー性皮膚炎を寛解させることが望ましい。
・ 乳児期早期発症のアトピー性皮膚炎,特に重症例では、この提言を実行するにあたりア レルギー専門医( 小児科,皮膚科) や乳児期アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの管理に精通している医師による診療を受けることを推奨する。
・ 鶏卵の感作のみを理由とした安易な鶏卵除去を指導することは推奨されない 。
当科での対応
赤ちゃんが食物アレルギーになるのを防ぐには、まずスキンケアが重要で、湿疹ができればすぐに皮膚のバリア機能を回復するように治療すること。離乳食を遅らせないように、そして卵については、医師の管理のもとで6か月から微量摂取を開始しています。
食物アレルギーの確定診断、耐性獲得の確認のために食物経口負荷試験を行っています。お子様の食物アレルギーについてご心配なことがあれば、ぜひご相談下さい。

