
医学の進歩に伴い臨床検査の網羅する分野は、益々多岐にわたりその数も膨大になっています。
そして、経済的な効率性と医療の本質である質の高い医療を提供するために,臨床検査をどう効率的に運用するかが今日求められています。そうした中で、私達はチーム医療に徹し、正確なデータを迅速に報告できる体制を構築し、診断、診療方針、治療効果判定、経過観察などに寄与しています。
スタッフは部長以下23名で、臨床検査技師免許の他に下記のような資格を取得している技師もいます。
- 超音波検査士:循環器3名、消化器2名
- 血管診療技師:1名
- 細胞検査士:2名(国際細胞検査士:1名)
- 認定救急検査技師:1名
- 認定心電検査技師:1名
- 認定血液検査技師:1名
- 二級臨床検査士(微生物):1名
- 二級臨床検査士(神経生理学):1名
- 二級臨床検査士(循環生理学):1名
- 緊急臨床検査士:1名
- 日本臨床神経生理学会 専門技術師(脳波分野):1名
- 診療情報管理士:1名
- 日本糖尿病療養指導士:1名
- 地域糖尿病療養指導士:1名
また、資格を取得することにより、日本臨床検査技師会精度保証認証制度の『精度保証認証施設』、『日本病理学会研修登録施設』、『日本臨床細胞学会認定施設』に登録されました。
私達は今後も広い視野に立った技師をめざし、日々切磋琢磨して日常業務及び研究(学会発表等)のレベルアップを図っていきたいと思っています。
それでは当院において私達が行っている検査を各部門別に簡単に紹介致します。
検体検査は、診断や健康状態の把握に必要不可欠な検査を行っています。

生化学・免疫検査部門では、血液・尿・体腔液など各種成分分析を行い、炎症の有無や栄養状態、肝機能、腎機能、脂質代謝などの病態を知る事が出来ます。また、免疫学的方法で腫瘍マーカーを測定することにより癌の診断、ウイルスや細菌感染後の抗体価測定による感染症の診断、各種ホルモン検査により機能障害を知る事が出来ます。
生化学検査部門では、全国共有基準範囲を基に、さらに日本臨床検査標準協議会(JCCLS)基準範囲共用化委員会での検討を経て設定された共用基準範囲を採用しています。

血液検査部門では、貧血や炎症、出血傾向の検査、また、白血病、悪性リンパ腫等の血液疾患の診断や治療効果判定に不可欠な骨髄像および末梢血液像の検査を行っています。
一般検査部門では、尿中の成分を分析したり、便潜血検査を行う事で、下部消化管出血の早期発見をすることができます。尿中の細胞を顕微鏡で観察し、様々な病態を知る事が出来ます。また、異常な細胞が出現した時は病理検査、尿路感染症が疑われる時は細菌検査と、他の部門と連携をとり検査を行っています。


患者さんにとって安全で適正な輸血、また緊急時に迅速な輸血を目指して、検査技師による24時間体制で輸血医療を支えています。輸血前には、血液型検査、赤血球不規則抗体検査、交差適合試験などを行い、それらの情報は全て輸血専用のシステムで管理されています。また、病院電子カルテと連携し、輸血依頼から製剤出庫、輸血副作用の確認等を行っています。
各種染色により起因菌を見つけ出し、細菌やウイルスを迅速に特定し、薬剤感受性検査結果から適切な抗菌薬情報を提供しています。また、院内感染情報の発信源であり、院内の分離菌やウイルスを正確に把握し、院内感染対策チーム(ICT)と連携をとり、院内感染防止にも取り組んでいます。
食生活や人口の高齢化、運動不足など様々な原因により動脈硬化症疾患が増加しています。短時間で評価可能なABI検査や各領域の超音波検査他、心電図、肺機能、脳波、神経伝導検査など様々な検査を実施しています。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査や振動病検診など、さまざまな勤労者の医療に対応出来るように取り組んでいます。

組織検査、術中迅速検査、細胞診検査、病理解剖の介助などに関する業務を行っており、当院では山口大学と連携し正確な病理検査結果を報告できるように努めています。近年では、分子標的薬の標的となる遺伝子やタンパク質を調べる検査にも積極的に携わっています。

